業界研究(鉄鋼業界編)
皆さんこんにちは!
今回は、鉄鋼業界について紹介しようと思います。
鉄鋼業界は、専門が近いこともあり、私も就活で全社見ましたので、
比較的深い話ができるかと思います。
本日紹介するのは、
の三社です。
鉄鋼業界は、日本の二次産業でも非常に重要な位置付けであり、
鉄鋼無くして日本のこれまでの経済成長はなかったとまで言われております。
そして、自動車や鉄道、インフラ関係などの大きいものから、私たちの身の回りの小さいものまで、多くの分野に供給しています。
近年では、中国企業の台頭により、以前ほど世界的な影響力は少なくなりましたが、
90年代くらいまでは世界でも常にトップにいました。
まず、鉄鋼業界というのは、その粗鋼量で評価されることが多いのですが、
注目すべきはこの三社は鉄鋼の品質が世界トップレベルということです。
詳細は、これから記していきます。
まずは、日本製鉄
この会社は2019年4月から現会社名になり、以前は新日鉄住金という名前でした。
2012年に新日本製鉄と住友金属という2社が合併し、JFEスチールと神戸製鋼の粗鋼量を足しても、及ばない大きな企業集団です。
元々、日本の近代産業の1歩と言える、八幡製鉄からスタートし、
これまで国内堂々1位の位置に君臨しています。
鉄道の車輪周りのシェア100%、トヨタなどへの薄板供給など、影響力は大きく、
北は北海道、南は大分まで製鉄所や研究所があります。
東大卒が非常に多く、次いで東北大、京大、大阪大などのOB・OGが多く、旧帝大が理系総合職の大半を占めてます。文系は、一橋、早慶なども多いです。
給料水準は、メーカートップクラス。
経団連においても影響力の大きい企業であります。
日本一大きい工場と言われている製鉄所を千葉県君津市に有しており、
東京ドーム220個分とのこと。
私は、全業界の中でもおすすめの企業です。
次に、JFEスチール
この会社は、ホールディングス制を敷いており、日本製鉄と同様に
エンジニアリングなどの企業も抱えております。
2002年に、川崎製鉄と日本鋼管が経営統合し、JFEホールディングスになりました。
製鉄所は、東日本(千葉、京浜)と西日本(福山、倉敷)に集約されています。
特に、福山地区は世界一の生産効率と呼ばれており、
非常に集約された製鉄所になっております。
粗鋼量は、世界8位という非常に高い位置にあり、
海外への売上比率も高めです。
JFEスチールも日本製鉄同様、旧帝大出身の学生などが多いです。
立地が、日本製鉄に比べ良いため、東大でも志望者はJFEの方がやや多いかな、、、
という印象でした。
ただ、ほかの二社に比べるとやや特徴が無いかな、、、と思います。
今後の経営戦略が非常に重要になります。
最後に、神戸製鋼
この会社は、業界再編が進む鉄鋼業界の中でも、
昔から変わらず継続している企業ではないかなと思います。
神戸製鋼の特長は、上記二社に対して、売上における鉄鋼の比率が低く、
アルミ、電力、産業機械など多くの事業を行っております。
出身大学も、上記二社同様に、旧帝大の出身が多いのですが、
関西の大学出身の人が多いです。
弁ばねの世界シェアが30%超えなど、神戸製鋼ならではの技術もあります。
鉄鋼は、加古川製鉄所での生産が主で、阪神大震災復興の象徴と言われた
神戸製鉄所からは製銑事業は撤退しています。
今後の動向としては、鉄鋼事業がより縮小し、より多事業を拡大していこうという状況です。ただ、これらの事業も業績は悪くないため、今後どうなるか非常に楽しみです。
鉄鋼業界は、再編が激しいため、神戸製鋼も地位を維持するのに必死です。
以上。
今回は、鉄鋼3社を紹介しました。